2016年10月14日金曜日

第3回全感覚派美術展 -ともだち感覚-

space dike(スペース・ダイク)では、2016年10月14日から23日まで、「第3 回全感覚派美術展 -ともだち感覚-」を開催します。


「ともだち感覚」という言葉には否定的な響きがある。確かに、モノづくりは本来孤独で己と向き合う作業かもしれない。とはいえ、いわゆる「自己表現」だって、必ずしも良かれともされない。独りよがりと背中合わせだからだ。 
ところで「ともだち」とは誰だろう。私たちは何を、誰に向けて造っているのだろう。ある対象を発見し、それを紐解くかのように作品化する。やがて「作品」は誰かの目に触れ、想像の閾に至り、作り手も知らぬ何ものかに変わる。 
誰かと仲が良くなる。その人と手をつなぐ。それは素晴らしい体験だ。「ともだち感覚」はそうした瞬間を指すが、そこには既に別れの不安が孕まれる。繋いだ手はいつか離さないといけないが、同時にそれは、未知らぬ誰かとの出会いへの期待を生じるのだ。 
だから「ともだち感覚」は揺り籠のような守られた空間のぬくもりを意味しない。そこには見失った自己との新たな出会いがあり、裏切りと期待の不安が横溢するセカイを知る契機となる。あるときそれは、展覧会と呼ばれる場を形成し、未知らぬ誰かを招じ入れる。 
2016/5/8 Taxxaka a.k.a. Tatsuo Takahashi  
*本ステートメントは「動きすぎてはいけない -ジル・ドゥルーズと生成変化の哲学- 千葉雅也著 河出書房新社刊」にインスパイアされた

第3回全感覚派美術展 -ともだち感覚-
展覧会サイト:http://tomokan.webcrow.jp/
Facebookページ:https://www.facebook.com/events/1766064136974812/

会期:2016年10月14日(金)~16日(日)、21日(金)~23日(日)
   金:18時~20時  土・日:13時~19時
会場:space dike
住所:111-0021 東京都台東区日本堤2-18-4
   東京メトロ日比谷線 三ノ輪駅3番出口 徒歩5分
   http://spacedike.blogspot.jp/
   https://twitter.com/spacedike/
入場料:300円
   ※会期中、自由お絵描きスペースあり

■参加作家
あんまり/ク渦群/クマリネ/死霊のすがわら/すずま/Taxxaka/二艘木洋行/平間貴大

■お絵描き・ライブ・トーク
2016年10月16日(日) 14時~17時(予定)
参加料:800円(展示入場料込み)+1ドリンクオーダー(300円または400円)
 お絵描き:14:00(適当に始めてます)
 ライブ:14:45~ 平間貴大+Taxxaka
 トーク:15:30~ 参加作家(一部)、司会:吉田和貴
※10/16、14時~17時、展示のみの入場はできませんのでご注意ください。

吉田和貴
1973 年東京生まれ。東京綜合写専研究科卒「すこしも考えていなかった」art & river bank「どうして僕はこんなところに」mujikobo「広場でしばらく過ごすこと」atelier なのだ(長野)など。 長野県塩尻市「nanoda」コアメンバー。

■関連出版:冊子 全感覚7 ともだち感覚(表紙カラー・本文含52p)

■参加作家プロフィール
あんまり
漫画と絵を描きます。
http://anmarihidoi.web.fc2.com/
http://anmarihidoi.tumblr.com/
2006年 戦後?アンデパンダン展-日常の回復- appel/東京
2008年 depositors meeting6 art & river bank/東京
2009年 オルタナ美術ショーケース展 ランプ坂ギャラリー/東京
2011年 第1回 全感覚派美術展 清川泰次記念ギャラリー/東京
      第1.5回 全感覚派美術展 現代ハイツ/東京
2013年 トランスエフュージョン02展 新宿眼科画廊/東京
      第2回 全感覚派美術展 清川泰次記念ギャラリー/東京
2014年 トランスエフュージョン3〔後期〕 新宿眼科画廊/東京
2015年 082-083 深川番所ギャラリー/東京

ク渦群
カートゥーンとデフォルメキャラクターに影響を受けながら、
図像のキャラクターをモチーフに制作しています。
http://gnu65.xxxxxxxx.jp/
gnu.ivy@gmail.com
twitter:@freezepower

クマリネ
漫画描き
1年くらい前から人と話し合いながら漫画を描いています。
それまで描いていた漫画と大きく違うのは、他者にコマの連続で「物語」を伝えなきゃいけないこと。
しかしこれがまぁ難しい。もっと伝えるすべを獲得しなけりゃなりません。
だけど今回の展示ではまた違うものにしたい。
漫画を描くまでにはたくさんのノイズが出ます。
ネーム・資料・写真・メモ・・・
この展示ではコマの連続による、帯状の物語を破壊した後の、漫画の部品や断片が散らばっているはずです。
twitter:@kumarinee

死霊のすがわら
いて座のB型で午年。絵描きであり漫画描き。
画材は主にPhotoshopで、バグのような背景と漫画絵の美少女が合わさった絵を描く。
自分でも何者であるかよくわからない。
ゲームもちまちま作ってる。
http://shiryou-sugawara.flavors.me/

すずま
1989年大阪生まれ、東京在住。
Montserrat College of Artイラストレーション科卒業。

2013
「トランスエフュージョン02・ドローイング展」(新宿眼科画廊 / 東京)
「マシマロ戦闘服」(新宿眼科画廊 / 東京)
2012
「狭間の世界」(デザインフェスタギャラリー / 東京)
「Illustration West 50」(The Society of Illustrators of Los Angeles)
「カオス*ラウンジ vol.4」(mograg garage / 東京)
2011
「Sweet Streets American 80s in Japan」(WWA Gallery / LA)

Taxxaka
本名、高橋辰夫。美術家。1964年東京生。
自身を感情を持ったカメラ兼編集機に見立て、光景や記事等を元に、絵や画像を作っている。
美術小冊子「appel」を発行、2002年から2006年まで同名のショップを運営。
2011年に「全感覚派宣言」を起草、現在、自主雑誌『全感覚』を発行中。
主な展示に2001年に『現代写真の動向2001 outer⇔inter』(川崎市市民ミュージアム)等。
他個展、グループ展多数。
http://www.symphonic-net.com/bit_rabbit/p1new.html 
twitter:@Taxxaka

二艘木洋行
1983年生まれ。
お絵描き掲示板のペイントツールで描いたデジタル作品や、突然変異のようなペインティングやドローイングによって注目を集め、特異な存在感を放っている。
主な展覧会に「プロミスフレンズニアレストネイバーランド前」TALION GALLERY(東京/2014)、「VOCA現代美術の展望」上野の森美術館(東京/2014)「現代絵画のいま」兵庫県立美術館(兵庫/2012)などがある。

平間貴大
新・方法主義者。1983年生まれ。
2010年8月、個展「第1回平間貴大初レトロスペクティブ大回顧展」、「『反即興演奏としてのマラン・メルセンヌ+ジャン=ジャック・ルソー』 『10年遅れた方法音楽としてのマラン・メルセンヌ+ジャン=ジャック・ルソー』同時開催展」、「『最高写真展』『世界最高写真展』同時開催展」。2010年9月、新・方法主義宣言。2011年8月、個展「無作品作品展」。9月、新・方法主義第二宣言。2012年9月、新・方法主義第三宣言、同月、「≪削除済み≫≪無作品作品≫≪つくるな≫3個展同時開催展」。2015年6月より野方ハイツメンバー。

0 件のコメント:

コメントを投稿